ステンレス業界初の「100年住宅」適合商品
建築構造用クロム鋼/YUS410W-MS

開発経緯

「建築構造用クロム鋼/YUS410W-MS」は、高耐久性スチール住宅の柱など、構造部材のために開発された新しい「クロム鋼」。住宅建材とステンレス鋼の技術を融合させた技術の成果で、鉄に11%のクロムと特殊元素を加え、特別な条件で製造している。「建て替えサイクルの短い日本の住宅を、長期再利用型に転換するための新鋼材を提供したい」という思いで、開発に取り組んだ。

高い耐久性を可能にしているのは、鋼材表面に自然に形成される緻密な“クロム酸化物”の薄膜。この皮膜は、施工時の切断や穴明け、使用中のキズ付きなどで、一旦素地が露出しても合金元素の作用で自然に再生する特性を持つ。

このクロム鋼は耐食性に優れることから、湿気が多く海に囲まれた日本のような風土でも耐久性の高いことが評価され、裸鋼材としては初めて、国土交通大臣より耐久性100年の認定を獲得した。

研究最前線から

薄板・自動車材料研究部
主任研究員
松山宏之

100年という長期耐久性の立証に向けては、これまでに蓄積された膨大な長期大気曝露試験データを足がかりに、結露や乾燥に伴う腐食機構を解明し、促進試験を開発することができました。また、地域ごとに異なる腐食性を正確に再現するため、気象学にまで手を広げ実際の使用環境をモデル化する手法の開発にも取り組んでおります。

建材は、耐食性に加え、高強度・耐震性、溶接部が脆くならないことなども重要です。この新商品には、材料制御、耐震性向上、溶接施工など、多くの新技術が盛り込まれています。今後の更なる普及に向けて、お客様のニーズに密着した使用方法の提案を行っていきます。

詳細情報

NSSC 410WM

溶接性フェライト系ステンレス鋼