当社省合金型二相ステンレス鋼NSSC®2120が内航船2隻に初採用

2013/03/27

新日鐵住金ステンレス株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:木下洋)の省合金型二相ステンレス鋼NSSC®2120が、国内で初めて船舶用として、佐々木造船株式会社様ならびに伯方造船株式会社様が建造する内航船に採用されました。

近年世界的に二相ステンレス鋼(ASTM A240M S31803、S32205)のケミカルタンカーへの適用が進んでいる中、今まで国内においては二相鋼ケミカルタンカーの建造実績はありませんでした。
当社は、省合金型二相ステンレス鋼NSSC®2120(21Cr-2Ni-N、ASTM A240M S82122)が、2011年11月に一般財団法人日本海事協会殿の製造方法の承認を受けたことで、耐食性と強度を併せ持つNSSC®2120を内航船や近海船に使用されるSUS304の代替材として推奨してまいりました。
その結果、佐々木造船株式会社様と伯方造船株式会社様にNSSC®2120の高いパフォーマンスと優れた経済性をご評価いただき、今回内航船(NK船級)のケミカルタンカーおよび油タンカーに採用されました。
優れた特性を有するNSSC®2120は、今後内航船以外にも大・中型ケミカルタンカーや大型プロダクト船(石油精製品輸送船)、タンカーの艤装品等への適用が期待されています。更には海水淡水化プラントや土木・建設(国土交通省新技術情報提供システム「NETIS」登録番号:QS-120093-A)など、造船以外の分野においても幅広く適用が拡大されつつあります。
当社は、今後も省合金型二相ステンレス鋼の普及を通じ、日本のモノ造り競争力の向上への貢献を目指してまいります。

NSSC®2120の主な特長)

    1. SUS304に対し約2倍の強度(0.2%耐力)があり、軽量化設計が可能
    2. NiやMoの含有量が低く(Ni 2%でSUS304の1/4)、経済性と価格安定性に優れる
    3. 積載可能なケミカルカーゴはSUS304と同等
    4. 海水などの塩化物に対する耐孔食性はSUS304と同等
    5. 硫酸などの酸に対する耐食性はSUS304より良好
    6. 広幅のクラッドに使用可能で、厚肉ソリッドに対しコストメリットあり
    7. 溶接性が良好であり、炭酸ガスアーク溶接の他にサブマージアーク溶接も可能
      (溶接材料はSUS329J3Lを使用)

(物件概要1)
造船会社 :佐々木造船株式会社
適用船 :499GT型内航ケミカルタンカー(2013年1月17日進水済み)
鋼種、数量:NSSC®2120 116㌧(ソリッド、クラッドの合計)


(物件概要2)
造船会社 :伯方造船株式会社
適用船 :999GT型内航油タンカー(2013年1月17日進水済み)
鋼種、数量:NSSC®2120 171㌧(ソリッド、クラッドの合計)


本件に関するお問い合わせ先:03-3276-4922(厚板営業部)