NSSCの省合金型二相ステンレス鋼がステンレス鋼材で初めてNETISに登録

2012/11/14

新日鐵住金ステンレス株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:木下 洋)の省合金二相ステンレス鋼 NSSC®2120(21%Cr-2%Ni-0%Mo)及びASTM A240M S32304(23%Cr-4%Ni-0%Mo)が、ステンレス鋼材としては初めて、国土交通省の新技術情報提供システム NETISに登録されました。

今回登録された新技術は、ダム・堰・水門 などの河川内施設、更には河川以外の公共施設において、現在使用されているSUS304等に替わり、耐食性と強度に優れた省合金二相ステンレス鋼を適用することで、設備性能の向上と製作時の経済性向上を同時に実現するというものです。本技術は、国土交通省が発注する全ての工事に適用可能であり、これらの鋼種の適用を提案した場合、工事成績評定の加点対象となります。

今回新技術として登録された、NSSC®2120の特徴は以下の通りです。

  1. SUS304と同等の耐孔食性を有しながら、ニッケル、モリブデンなどの添加量を削減した省合金型ステンレス鋼であり、SUS304に比べ省資源性・価格安定性に優れています。
  2. 微細な二相組織とすることで、SUS304に比べ約2倍の強度(0.2%耐力)の実現により設計基本強度が向上し、板厚の薄肉化による設備の軽量化を通じた鋼材使用量の削減が可能です。

尚、NSSC®2120と同時にNETIS登録されたASTM A240M S32304については、SUS316Lの代替として最適です。ダム・堰・水門などの公共設備においては、長寿命化やメンテナンス費用削減の要請から、1960年代以降ステンレス鋼の使用が拡大してきました。しかしながら、SUS304等の汎用ステンレス鋼は、普通鋼より高価なことに加え、近年の原料価格の乱高下が素材価格に影響したこともあり、その適用は限定されたものでした。省合金型二相ステンレス鋼は、高い機能性と優れた価格安定性を併せ持ち、老朽化が進む公共設備の更新や新設において、汎用ステンレス鋼ばかりでなく、普通鋼+塗装からのステンレス化に最適な選択肢となります。当社は、今後も橋梁・土木・建築などの各分野における省合金型二相鋼の用途開発を通じ、投資を抑えつつ高品位で信頼性の高いインフラ整備への貢献を目指して参ります。

登録日   :平成24年11月9日
登録番号   :QS-120023-A

【期待される用途事例】

本件に関するお問い合わせ先 : 03-3276-4505,4853,4516(企画部)