棒線市場に省合金型二相ステンレス鋼を本格投入

2014/11/25

新日鉄住金ステンレス株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:伊藤 仁)は、強度、耐食性に優れ、原料価格の変動に耐性がある、省合金型二相ステンレス鋼棒線商品の製造と商品化を完了し、棒線市場に本格投入いたします。

当社は、厚板・薄板の各分野で省合金型二相ステンレス鋼の商品化を進める中で、従来からSUS304代替の二相ステンレス鋼の課題であった溶接性を改善した、大入熱溶接が可能な二相鋼NSSC®2120(21%Cr-2%Ni)を開発、プラントなどの各種構造部材にご提供してまいりました。その際お客様から、プラントの設備に使用されるシャフトや締結部品にも、同じNSSC2120などの省合金型二相ステンレス鋼棒線の加工製品を求める声を頂いておりました。

そこで当社は、省合金型二相鋼棒線商品を開発するとともに、加工製品を製造するメーカー各位と協力し、省合金型二相鋼加工製品の製造技術開発と商品化に取り組んでまいりました。その結果、各種サイズの省合金型二相鋼棒線商品および、ボルト・ナットなどの締結部品、全ネジ製品、切削加工部品の商品化に成功し、その一部が農水省東北農政局の高砂南部排水機場の除塵スクリーンや、宮城県の栗駒ダムの取水ゲートのスクリーン用シャフトなどに採用されました。

省合金型二相ステンレス鋼棒線を使用した新商品は、一般のSUS304の加工製品と比べ

高強度:設計強度を上げることによりサイズダウン・軽量化が可能

高耐食:SUS304と同等以上の耐食性を発揮することが可能

省資源:レアメタルの使用量を低減し、価格変動リスクを緩和することが可能

などの特長があり、特に高強度を生かすことで、プラント全体の機能アップと製作コストの削減が可能となります。

強度・耐食性などに優れた省合金型二相ステンレス鋼は、今後も金網、フィルターなどのワイヤー製品、磨棒からの各種切削部品へと活用範囲が拡がっていく見通しです。当社は、総合ステンレスメーカーの強みを活かし、今後も厚板・薄板の商品メニューと併せて、高機能・省資源の省合金型二相ステンレス鋼棒線により、皆様のご期待にお応えしてまいります。

省合金型二相鋼棒線製品および加工製品の詳細

1) 省合金型二相鋼棒線の製造可能範囲

・適用鋼種: NSSC2120、TYPE32304

・製造可能サイズ: 棒鋼 φ15~φ60mm、線材 φ5.5~φ18.5mm

2) 省合金型二相鋼棒線を用いた加工製品群のご紹介

商品名(用途) メーカー名 可能サイズ 母材
冷間鍛造ボルト 光精工殿 φ8~φ16mm 線材
熱間鍛造ボルト 巴製作所殿 φ20mm 棒鋼
切削ボルト・ナット 丸共ナット殿 φ16~φ55mm 棒鋼
転造ネジ/全ネジ 天雲産業殿 φ7.5~φ18.5mm 線材
切削部品(自動車部品、プラント機器、インフラ整備) アークハリマ殿 φ16~φ60mm 棒鋼

お問合せ先:
商品開発部 03-3276-4890
棒線営業部 03-3276-4830