エコ素材としてのステンレス

100%リサイクルが可能で環境に優しいステンレス

ステンレスは、品位を低下させることなく、ほぼ100%のリサイクルが可能です。 例えば、ステンレス製の鉄道車両が廃車になった場合、使用されているステンレスを全て回収し、リサイクルして再び鉄道車両を製造することも可能です。 実際に、現在生産されているステンレスの原料の約半分は使用済みのスクラップです(下図)。ステンレスは廃棄物とならず、繰り返し利用できる環境に優しい素材と言えます。

さらにステンレスは、一般的な鋼材より導入コストは高いですが、腐食しにくいため、長期的なコスト(ライフサイクルコスト)は安くなります。 例えば、醤油のもろみタンクにスーパーステンレスを使用すれば、ほとんど腐食されないため、メンテナンスフリーでかつ寿命は飛躍的に延長されます。 環境の世紀といわれる21世紀において、ステンレスのリサイクル性とライフサイクルコストはさらに注目されていくでしょう。

近年では食品分野の貯蔵タンク、海洋構造物などステンレスの性能の原点である耐食性を活かす市場が拡大しています。 また、社会的テーマでもある自動車の燃費向上に対して、部品を薄くできる強度と、高温下での耐酸化性をもつ 「フェライト系ステンレス」が、軽量化、高温燃焼による効率化に貢献しています。 さらにステンレスでは防食用の塗装・めっきが省略できるため、製造時の省エネルギーや環境負荷低減も可能です。

現在有望視されているのは「高純度フェライト系ステンレス」と、海水環境でもさびないオーステナイト系の「スーパーステンレス」です。 NSSCは今後もこのような新材料の技術開発をベースとして、ステンレスのさらなる進化に挑み続けます。