ゼロ・エミッションへの挑戦

ステンレス鋼の再生・循環プロセス

当社では、ステンレス製品を年間約100万㌧製造していますが、これらは建築・土木資材、電気製品、自動車部品、船舶、厨房用品等をはじめ幅広い用途に用いられ、社会に蓄積されています。役目を終えたステンレス製品の大部分は回収され、一般の鉄屑と共にステンレス製品の重要な原料として再利用されています。ステンレス製品の製造プロセスは、有用成分を含む合金と回収されたスクラップを原料とする循環システムが構築されています。

副産物の減量化、再使用化、再利用化(3R:リデュース、リサイクル、リユース)

当社では、社内で発生する副産物の発生量の減量化を進めると共に、100%資源化(再使用・再利用化)することを目指してゼロエミッション活動を進めています。 ダスト、スケール類およびスラグの資源化に取り組んできた結果、資源化率は約75%に達しています。 今後は、特にスラグおよびスラッジ類のさらなる資源化率の向上を目指していきます。

ダスト、スケール類の資源化

当社・光製造所で発生する副産物の約10%は、ダスト、スケール類ですが、その中に含まれる合金成分(Ni、Cr)の資源化を目的に、回転炉床式還元炉(RHF)、発生物溶融処理炉(SAF)を導入して、ステンレス製造プロセス内でリサイクルすることに成功し、安定的なリサイクルを行っています。

スラグの資源化

スラグは光製造所の製鋼工程で発生する副産物であり、発生量が最も多く、全体の約35%を占めています。その内約80%は、道路用路盤材、海域土木工事用資材、コンクリート・ブロック骨材、アスファルト合材用および肥料原料用として資源化できるようになりました。 今後も用途拡大を図るための研究開発を推進し、全量資源化に向けて、県内をはじめ各地へ普及、浸透を図ります。

鉄鋼スラグ製品管理マニュアルについて

光製造所では、鉄鋼スラグ製品を販売するにあたり、取引を円滑に行うとともに需要家での利用に際し、その特性を活かし、適切な使用がなされるために、 鐵鋼スラグ協会発行「鉄鋼スラグ製品の管理に関するガイドライン」に準拠して、「鉄鋼スラグ製品管理マニュアル」を整備し、厳正に販売管理を実施しています。

山口県認定リサイクル製品の紹介

光製造所のスラグ製品のうち、下記品目が「山口県認定リサイクル製品」として認定されています。 鉄鋼スラグは、天然資材には得難い工場製品で安定した品質のものであり、省エネルギー、省資源の観点からも優れた地球にやさしい資材として、ますます脚光を浴びています。 本製品は物理的・化学的に安定した品質を有し、道路舗装の路盤材、コンクリート・ブロック製品の骨材、アスファルト合材の骨材等として幅広く利用できます。
山口県ホームページ

炉耐火物のリサイクル化

電気炉、AOD等の炉は内部が1600℃以上の高温となるため、炉体を保護する目的でマグネシア系及びアルミナ系レンガ等の耐火物を内張に使用しています。 この耐火物が使用と共に消耗、劣化するために、月間約350トンが使用済みとなり、従来は廃棄されていました。 これらの使用済みの耐火物を破砕した後、粉状製品に加工する耐火物リサイクル設備を設置し、廃棄していた耐火物のほぼ全量を製鋼工程内で再利用することを可能にしています。